山茶花
a)
電気、ガス、郵便、物価そのもの。外堀を埋めるようにじりじりと上昇。そして、もうすぐ消費税も。景気回復のために、政府がつぎ込んだ予算は、大企業の金庫のなかにしまいこまれ、所得の低いものに、負のしわ寄せがまわるばかりだ。新聞の紙面には、きょうも、正社員の4分の1に希望退職を募ったというような大手食品会社のリストラの記事が載る。よく読ませていただいているあるかたのブログに、先月、次のようなトピックが綴られていた。なんとなく気になっていた。アドレスをご紹介するだけでもいいのだが、念のため、ここに転記させていただけたらと思う。
2014.02.11
「黒田日銀総裁の責任は?」
アジア開発銀行(ADB)のコンプライアンス評価部門が、近年カンボジアで行なった
援助のありかたを痛烈に批判しました。
ADBは2006年にカンボジア政府とともに鉄道網の現代化に着手しました。そのこと
自体は悪いことではないと思います。しかし、線路の拡充などで多くの家族が立ち退き
を余儀なくされた時、ADB が十分な補償を行なわなかったことが明らかになりました。
数年前の評価額を支払ったために、インフレぶんが不払いになって住民に大損をさせ
たり、移転先として用意した土地に水も電気も引いていなかったり、十分な説明を行な
わなかったり、苦情受け付けもしていなかったり、等々の問題点が指摘されています。
計画のあらゆる過程が大きな問題を抱えていたと評価されています。立ち退きなどに
関するADB の体質を変えなくてはいけないとも書かれています。ADB 史上、最も厳し
い内部批判だとのことです。
このカンボジア支援事業が行なわれた時期、ADB の総裁を務めていたのは
黒田東彦さんという人。現在の日本銀行総裁です。
(ブログ「壊れる前に・・・」さんより転記)
危惧を覚える。
b)
今朝の毎日新聞の余録に「下駄の雪」にまつわる話が書かれていた。下駄の歯の間に挟まった雪がしつこくとれないことを、連立政権のたとえに使っている。集団的自衛権をめぐる自民党と公明党の関係性ついて述べられているのだが、挿話として、1990年代、社会党が、自民党との連立を優先するあまり、党是を180度転換したことが、野党第一党どころか、弱小政党に転落する要因となった話が語られており、この話がわたしには、なぜかとても心に残った。
なにを優先したか、という問題と、なにを優先からはずしたか、という問いは、実のところ、似て非なるものなのではないだろうか。「なにを優先からはずしたか」の中身に、「心」が入っていた場合、それは、時を越えて、悔いを残すことがあることを覚えておこうと思う。一度、失った信頼を回復することは、非常に難しいものだからだ。
c)
庭の山茶花は、雪のうえにもたくさんのあかい花びらを散らせていたが、雪も融けた今、思えば、地上の花びらばかり見て、この花そのものを普段じっくり見ることがないことに気づく。今年は雪かきに追われて、押し入れから雛人形を出す余裕がなかった。
電気、ガス、郵便、物価そのもの。外堀を埋めるようにじりじりと上昇。そして、もうすぐ消費税も。景気回復のために、政府がつぎ込んだ予算は、大企業の金庫のなかにしまいこまれ、所得の低いものに、負のしわ寄せがまわるばかりだ。新聞の紙面には、きょうも、正社員の4分の1に希望退職を募ったというような大手食品会社のリストラの記事が載る。よく読ませていただいているあるかたのブログに、先月、次のようなトピックが綴られていた。なんとなく気になっていた。アドレスをご紹介するだけでもいいのだが、念のため、ここに転記させていただけたらと思う。
2014.02.11
「黒田日銀総裁の責任は?」
アジア開発銀行(ADB)のコンプライアンス評価部門が、近年カンボジアで行なった
援助のありかたを痛烈に批判しました。
ADBは2006年にカンボジア政府とともに鉄道網の現代化に着手しました。そのこと
自体は悪いことではないと思います。しかし、線路の拡充などで多くの家族が立ち退き
を余儀なくされた時、ADB が十分な補償を行なわなかったことが明らかになりました。
数年前の評価額を支払ったために、インフレぶんが不払いになって住民に大損をさせ
たり、移転先として用意した土地に水も電気も引いていなかったり、十分な説明を行な
わなかったり、苦情受け付けもしていなかったり、等々の問題点が指摘されています。
計画のあらゆる過程が大きな問題を抱えていたと評価されています。立ち退きなどに
関するADB の体質を変えなくてはいけないとも書かれています。ADB 史上、最も厳し
い内部批判だとのことです。
このカンボジア支援事業が行なわれた時期、ADB の総裁を務めていたのは
黒田東彦さんという人。現在の日本銀行総裁です。
(ブログ「壊れる前に・・・」さんより転記)
危惧を覚える。
b)
今朝の毎日新聞の余録に「下駄の雪」にまつわる話が書かれていた。下駄の歯の間に挟まった雪がしつこくとれないことを、連立政権のたとえに使っている。集団的自衛権をめぐる自民党と公明党の関係性ついて述べられているのだが、挿話として、1990年代、社会党が、自民党との連立を優先するあまり、党是を180度転換したことが、野党第一党どころか、弱小政党に転落する要因となった話が語られており、この話がわたしには、なぜかとても心に残った。
なにを優先したか、という問題と、なにを優先からはずしたか、という問いは、実のところ、似て非なるものなのではないだろうか。「なにを優先からはずしたか」の中身に、「心」が入っていた場合、それは、時を越えて、悔いを残すことがあることを覚えておこうと思う。一度、失った信頼を回復することは、非常に難しいものだからだ。
c)
庭の山茶花は、雪のうえにもたくさんのあかい花びらを散らせていたが、雪も融けた今、思えば、地上の花びらばかり見て、この花そのものを普段じっくり見ることがないことに気づく。今年は雪かきに追われて、押し入れから雛人形を出す余裕がなかった。
by kokoro-usasan
| 2014-03-03 12:15
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by kokoro-usasan
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