身のおきどころは。
毎日、時間ができるとパソコンの前に座って、思いつくままに書き散らすのが、このブログなのだけれど、以前、鶴見(俊輔)さんが、「書くより先に読みなさい」と言っておられたことが、いつも心のどこかで警鐘を鳴らし続けていて、どこか後ろめたい。今日、本の整理をした。買ってはみたものの読んでいない本のなんと多いことかと思う。家の中の瑣事、職場で日々持ち上がってくる厄介な問題、こういうものに耐えるために、逃避にも似た思いで綴るこれらの記事は、あたかも、自分の手首を語り、手の甲を語り、手の指を語り、やがて手の爪を語る、というような延々と続く自分語りでしかない。このことにしばしば恥じ入る。
巣を守っていた鳩の姿がきのうから見えない。猫に見つかったと思った時点でもうその巣は捨てたのだろうか。卵はまだそこに残っているのだろうか。それとも、わたしの目に見えなくなってしまっただけなのか。あぁ、やはり、わたしは、こういうことを語りたい。それが見えなくなってしまったなら、わたしには社会も見えなくなるということをいつも確認していたい。たとえば、何故、クリスチャンが無差別に人を殺戮し、遺伝子を操作することを恥じないのか。そうしたことにくらべれば、自分の爪の話をするほうが、いっそ、敬虔である。
巣を守っていた鳩の姿がきのうから見えない。猫に見つかったと思った時点でもうその巣は捨てたのだろうか。卵はまだそこに残っているのだろうか。それとも、わたしの目に見えなくなってしまっただけなのか。あぁ、やはり、わたしは、こういうことを語りたい。それが見えなくなってしまったなら、わたしには社会も見えなくなるということをいつも確認していたい。たとえば、何故、クリスチャンが無差別に人を殺戮し、遺伝子を操作することを恥じないのか。そうしたことにくらべれば、自分の爪の話をするほうが、いっそ、敬虔である。
by kokoro-usasan
| 2011-11-08 00:25
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