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Quilt

今日は仕事がお休みだったので、「東京国際キルトフェスティバル」を見に
水道橋の東京ドームまで行ってきました。

そういえば、まだ後楽園球場と呼ばれていたころ、
ここの遊園地に来たことがあるなぁ、と駅に降りて、思い出しました。
わたしは、乗り物酔いするほうなので、遊園地のアトラクションは、のろのろ動く
もの以外は(観覧車とか)、気分的に「命がけ」です。船がぐらんぐらんと大揺れ
するのにも乗ったことがありますが、途中でほぼ意識不明状態でした。顔面蒼白。
とても、「遊びに」来た人間とは思えない形相に変貌してしまうので要注意です。
「つきあい」で挑戦しちゃうのが、いけないんですが。パンダちゃんの背中にまた
がって、ただのしのし動くのなんかが好みなんですが、そういうのは、だいたい
子供コーナーなので涙をのみます。

と、遊園地の思い出にひとしきり浸ってしまいましたが、そういう話題ではなく
えー、キルトフェスティバルでしたね。

東京ドームの中に初めて入りましたが、その広い会場にところせましと、キルトの
展示があり、またキルトの材料を売るたくさんのお店屋さんが並んでいて、とても
楽しかったです。お裁縫はてんでニガテなくせに、布を見るのは大好きなんです。

アメリカペンシルバニアのアレンタウン美術館に収蔵されている19世紀のキルト、
韓国の伝統的なヌビと呼ばれるキルト、それから、日本の伝統、藍染めの
キルト、そして、布と針と糸の好きな日本中の作家さんたちの素晴らしい作品。
作家が全部女性とは限りませんが、ほとんどがやはり女性です。家の用事を
あれこれやりながら、暇さえあれば、針と糸を持って布に想いを縫いこんできた
女性達の技には、同性ながら、深い感慨を覚えます。

以前、青森の古い裂き織のお話を伺ったことがあるのですが、当時は一生のうちに
何着も着られるわけではなく、おじいさん、おばあさんのお下がりに、継ぎ当てを
しながら、何代にも渡ってきたのだそうです。ですから、継ぎ当てにする布でさえ
とても貴重なもので、主婦はそれをけっして無駄のないようにはぎ、なるべく見栄えの
する継ぎ当てにしようとしたのですね。そうした古い着物の実物を見せていただくと
それを縫う人のセンスがやはりきちんと表われていて、小さな継ぎでも、とても丁寧に
可愛らしく工夫した跡の残るものもあれば、わりと大雑把に縫い重ねられているものも
ありました。刺し子などは、そうした、ちょっとでもきれいに、ちょっとでも丈夫にという
「工夫」から、生まれたものなんだなぁというのがそれを見ているとよくわかりました。
工夫って、つまり、そのひとの「想い」なんだろうと思います。「慈しみ」というか・・・。

わたしも、お裁縫できないくせに、また、ちょこっと布など買ってしまいました。
「下手」なんですけど、「想い」を大事に、ちくちくやったら、あったかいものが
縫えるかなぁ・・・。

楽しい一日でした。
でも、今度は、ここで野球も見てみたいな、なんて思ったのです。
ちっちゃな夢が、ひとつ増えました。はっぴぃ。

(写真がぜんぜんなくてごめんなさい。見るので精一杯で・・・。)
by kokoro-usasan | 2010-01-18 23:12 | すてき | Comments(0)


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