カテゴリ:すてき( 18 )

再放送希望!

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そういえば、昨日、職場で夕食を取りながら、テレビを見ていたら、7時半から放映される甲斐信枝さんのドキュメンタリー番組の予告をやっていて、「えー、知らなかったー、知ってたら家で録画予約してきたのになぁー」と、ショックを受けてしまった。あいにく、職場の休憩は6時半から30分しかないのだ。

わたし、甲斐信枝さんの絵本、大好き。なんといっても空き地の植生を5年間にわたって追った丹念な記録絵本「雑草のくらし」が一番有名だけれど、わたしと甲斐さんの絵本との出会いは、職場にある小さな図書室のなかに並んでいた「大きなクスノキ」という絵本が最初だった。他の甲斐さんの絵本に比べ、タッチがかなりラフで、大味なのだけれど、一編の詩のような文章が、とても悠々として、自由で、自然をしっかりと俯瞰しているたくましさもあって、素敵な作家さんだなぁと思った。

その絵本の出だしはこんな感じ。

耳をすませば
大クスのことばが きこえる

わたしは 年とったクスノキ
七百年の春と
七百年の秋を 生きて
わたしの年は
七百歳


もうこれだけで、ずーんと物語に引き込まれていく。


e0182926_10501226.jpg自然の観察の仕方が、なんだかファーブルみたいで楽しい。ファーブルって、朝、野良仕事にゆく村人が、道端で虫を観察している彼を見かけ、夕暮れに帰ってきたときにも、ほとんど同じ姿勢でまだ同じ場所にいたのを見て呆れかえったという逸話のあるひと。ファーブルも甲斐さんも、自分が成し遂げる「成果」だとか「名声」に、きっと何の興味もないのだろうと思う。もっと、長い長いスパンのなかで、芥子粒のように生きる存在である自分と、同じように変遷を重ねてゆく自然のありさまを、無理なく受け入れながら、虚栄に心乱されることなく生きているように見える。その仕事が、あくせくと生きているひとたちに、意図せず、大きな宝を残してくれる。

でも、うれしいな。甲斐さんのドキュメンタリー、作ってくれたひとがいるなんて。甲斐さんって、どんなかたなのかなぁって、いつもうきうき想像していたのです。予告を見たら、想像通りの、とってもチャーミングなかただったので、ますます幸せな気分。今朝、友人のツイッターページを見たら、偶然、この番組の紹介ページをお知らせしてくれていて、ややラッキー!と、早速見に行きましyた。

「再放送希望」のリクエストができるようだったので、もう、元気よく押しちゃいました!見たい、見たい、録画したーい。笑

紹介ページはここです。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3035/2345010/




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by kokoro-usasan | 2016-11-24 11:01 | すてき

チンクエテッレ

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ミュンヘンに暮らす友人が、これから遅い夏休みで、チンクエテッレに行くのだという。しばらく待っていれば、旅の写真をブログにアップしてくれそうだけれど、わたしは、チンクエテッレという地名を初めて聞いたものだから、どんなところなのだろう、世界遺産になってるらしいけれど・・・と知りたくなってしまったのだった。

日々、仕事の不条理にめげながら、その暗雲を右に払い、左に払いながら、なるべく明るい部分に希望を託して生きている。まだ頑張れそうだと自分に確認しながら、朝の一歩を踏み出すけれど、夜更けの帰宅にはもやもやとやるせない思いで足取りが重くなることもある。認知症の母の笑顔に愛しさが湧き、心癒されるときもあるが、同じ笑顔で、家の中がとんでもない状態になっていたりすれば、癒されるどころか、その笑顔がむしょうに腹立たしくなることもある。深く傷つこうが、大声で怒りたくなろうが、彼女には理解できないし、その記憶も保存されないから詮無い。それでも、意外に、わたしは機嫌よく暮らしているのではないかと思う。

それでも、ネットでチンクエテッレの写真を見たときに、なんだか、甘酸っぱい思いがこみ上げた。こんな場所で夕べの潮風に吹かれてみたいものだと思った。心を許したひとと、路地裏をあてもなくさまよってみたい。

この気持ちを覚えておこう。覚えておけたなら、いつか叶うかもしれない、そう思った。





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by kokoro-usasan | 2016-10-02 18:17 | すてき

ダッタラコウシテミタラ

絵本作家の松本春野さんは、いわさきちひろのお孫さんで、とても可愛らしい絵を描かれるけれど、その春野さんが絶賛していたこのスピーチ、空転する国会中継の見過ぎで、言葉に対する感覚も鈍り、どんよりと淀んでしまった心に、久々等身大に届く言葉をもらったような気がします。

ユーモアを交えて、飄々と語られるお話ですが、実はかなり大事なことを話されていると思います。


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by kokoro-usasan | 2015-09-21 00:54 | すてき

路傍も見える目

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様々な抗議行動の映像を見ますが、わたしはこの2本のビデオの制作趣旨が好きです。

戦争立法に反対する若者の緊急デモ長崎2015/7.23
戦争法案に反対する全国一斉抗議行動長崎2015/8/23

デモって、朝、きちんとご飯を作って食べて、掃除して、洗濯して、仕事して、っていう人たちが、「あ、それじゃ、ちょっと、行ってきます」って出かけてゆく感じが、いちばん、手強いんです。帰宅したら、また、ご飯のお皿を洗って、洗濯物をたたんで、病人や子供を寝かしつけて、「ゆっくり、おやすみなさい」って言えるひとが、いちばん、手強いんです。

たとえば、かつて、デモの途中、時々、路傍の草むしりもしてたおじいさんがいました。別にからかっているわけではなくて、そういうひとが、いちばん、手強いんです。わたしは、そんな風に思っています。
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by kokoro-usasan | 2015-08-29 21:31 | すてき

周五郎

ギャラリーハウスMAYAでは、毎年「装画を描くコンペティション」という企画を持たれていて、今年はその15回目になるそうなのですが、縁あって、その企画のことを知ったわたしは、今年の審査発表をとても楽しみにしていました。そして、先日、ついに発表になりました。

この作品は大賞ではなかったのですが、
準・古閑里良賞を受賞された髙田彩子さんの作品です。
 (「柳橋物語」(山本周五郎)をモチーフにした装画)
わたしは、この絵に、とても魅了されています。
目が釘付けといってもいいくらい。愛らしくて。
http://www.gallery-h-maya.com/competition/vol15/15sakuhin/
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抽象的な意味合いですが、わたしは、この高田さんの作品のような時間をおそらく必要としているのじゃないかと思います。
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by kokoro-usasan | 2015-08-23 12:58 | すてき

独楽

もう、とっくに終わっちゃってるけど、なんかしびれる。そこに居たかったな。e0182926_937218.jpg
































※ヌーファというのは沖縄辺野古の基地建設が予定されている場所からすこし離れたところにある、とてもきれいな海岸です。観光地ではない自然のままの沖縄の海がそこにあります。

今朝の新聞の「余録」に「地球ゴマ」が生産終了となる話が載っていた。名古屋市にある「タイガー商会」で製造されていたが、手作業による100分の数ミリ単位の調整を必要とする職人の技を担える人が、工場長の巣山重雄さん(85)ら3人だけになってしまったのだという。94年前に誕生したという。わたしも、「地球ゴマ」と言われ、なんとなく、「あれかな?」と頭に浮かぶ。学校に持ってきて遊んでいる子がいたような気がする。地球が自転する「ジャイロ効果」がわかりやすく説明できるコマなので、「地球ゴマ」と命名されたのだというが、そんなことも気づかずに、ただ、わぁ面白い、と思いながらその回る様子を見ていたように思うのだ。

ネットでなんでも検索できるというけれど、自分の関心事にリンクしたものだけ集中的に検索できるシステムの中に入り込んでしまうと、「地球ゴマが生産終了です」なんて情報は一生読む機会がないかもしれない。

余録の筆者は、そこから三島由紀夫の「独楽」という短編にも触れ、こんな一節も紹介してくれた。

「少年というものは独楽なのだ。(中略)大人とちがうところは、とにかく廻っているということである」

自分の周囲にいる、年齢は大人でも、独楽みたいな友人たちのことをふと思い浮かべた。
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by kokoro-usasan | 2015-06-12 10:10 | すてき

意識

マリーナ・アブラモヴィッチは有名な前衛アーティストだけれど、この映像は、説明なしで見ても、とても胸を打つ。むしろ、説明抜きのほうが、彼女の「表現したかったこと」が、より深いところに問いかけてくるようにも思う。生きるとは、これほどに、神秘的なことなのに、普段はそれに気づかない。



それでも、アブラモヴィッチは手を差し出してしまった。彼は言葉を発してしまった。見返すたびに、考えさせられる。
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by kokoro-usasan | 2015-05-20 22:52 | すてき

ペンの力

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こういうイラストのセンス、脱帽です。
イラスト  Lucille Clerc 
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by kokoro-usasan | 2015-01-12 20:14 | すてき | Comments(0)

マーガレットのこころ


雨が降る。

ツネキチさんのところで見たチラシいいな。無断転載ご容赦。

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腐れ縁の友達が夢に出てきた。
黄緑色のカーディガンを着ている。
わたしも黄緑色のカーディガンを着ている。
路肩に座っている彼を見ながら
バスに乗ったわたしは通り過ぎる。

なんで同じ色のカーディガンなんだろと思う。
それに、友達の顔は別人の顔なのだ。
別人の顔なのに、
なんで、友達だと思ったんだろ。


雨もいいな。午後から仕事。
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by kokoro-usasan | 2011-06-11 09:55 | すてき | Comments(0)

ほへとのこころ

このごろの赤ちゃんはみんなおしゃれな名前で、
昔ながらのなになに子なんていう名前はほとんどないのだ。

先日も、書類に「いろは」ちゃんという名前の赤ちゃんを見つけ、
同僚のNさんに教えてあげたら、

じゃ、次に生まれた子は、ほへとか。

って言う。Nさん、なかなか味わい深い。

でも、「ほへとちゃん」って、いいなって思った。
だれの期待も背負ってなさそうなところが、すごくいい。

わたし、ほへとになりたいな。

※只今読書中、西村賢太の「小銭をかぞえる」(文春文庫)
※只今負傷中、左足の小指(怒りながらドアを閉めて自分の指を挟んだ)
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by kokoro-usasan | 2011-06-10 23:05 | すてき | Comments(0)


閉じられていないもの


by kokoro-usasan

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