そわそわ
このブログのレイアウトは、既定のものを自分でかなりカスタマイズしてしまっているのだけれど、しばらく前に、字体も、ゴシックから明朝体に変えた。ネットのなかの字体は大概ゴシック(系)が使用されていて、それはおそらくネット画面上では一番見やすいということなのだろうなと思う。でも、自分の打ち込んだ文字が、すべてゴシック(系)で、画面に浮かぶのを見るたび、わたしはいつもちょっと「ふうん?」と感じてきた。それは多分、自分の頭のなかでは、明朝体の字が浮かんでいるせいだったのだろうと思う。
そのゴシック(系)で10年以上、黙々と打ち込んできて、ある日ふと、明朝体(系)でブログをやっているひともいることに思い至り、灯台下暗しというか、そうか設定を自分で変えてしまえばいいのだと気付いた。で、思い通りに明朝体に変えてみて、自分ではほっとしているのだけれど、おそらく、それほど好評ではないのではないかと思う。なんか、フレンドリーな字形じゃないんだよね。でも、実際の書籍で使用される字体って、明朝体が多いでしょう? たぶん、わたしは、ネットでも、そのくらいの距離感を望んでいたのかもしれない。漠然とした形容で申し訳ないけれど。へんなこだわりね。
「やっほー」とか、やんちゃに話しかけたいときに、この明朝体は、どうも向かないんだよね。最近、あまりブログを更新しなくなっているのは、この字体に合った内容をなんとなく意識しているうちに、話の鮮度が落ちてゆき、自分でもどうでもよくなってきている、ということもあるような気がする。それが、いいことなのか、まずいことなのか、考えてるとこ。(また、余計なこと考え始めて! と苦笑するひとの顔がちらほら浮かぶなぁ) そうか、その日の気分に合わせた字体を選べるといいのかな。でも、そんな分裂した感じ、果たして自分で受け止めきれるんだろうか。
さてさて、前置きが妙に長くて、もう終わってもいいくらい書いてしまったけど、ここからが本文で(?)、NHKでやってるドラマ「夏目漱石の妻」を録画で見ていて、漱石って、あんなに神経質なひとだったのかと少し驚いてみたりしている。井上ひさしだって、執筆中は、奥さんに暴力をふるったりしたという話があるから、ある意味、ありがちな日常を、ドラマのなかで特別にスポットライトを当ててみてみると、妙に異常にみえてしまうということでもあるのかな。なんだかスリリングなドラマだ。漱石の妻を演じる尾野真千子が巧いなぁと思う。脚本家は、「物書き」の姿を特別視せず、淡白に扱っていて、そのことで、見ている人間が、丹念に目を拾って編み上げなくてはならないような形になっているけれど、なんか、使っていない筋肉を、刺激される感じがする。ドラマそのものもそうだが、そうやって刺激される自分が謎で、自分のなにがどう刺激されているのかわからないまま、そわそわする。
写真は、しばらく前から重宝しているお皿。中央に描かれているのは鹿。鹿だなってわかるのだけど、けして、そつのない筆さばきではなく、「鹿?」とためらわせる素朴な筆致が逆に愛着をわかせていい感じ。ギャラリーで見て、一目惚れして買ってしまった。奈良に住むご夫婦が作っているという。このお皿は、「字体」でいうと、なんだろうなぁ・・・。やっぱり、ゴシックではないような気がする。
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そのゴシック(系)で10年以上、黙々と打ち込んできて、ある日ふと、明朝体(系)でブログをやっているひともいることに思い至り、灯台下暗しというか、そうか設定を自分で変えてしまえばいいのだと気付いた。で、思い通りに明朝体に変えてみて、自分ではほっとしているのだけれど、おそらく、それほど好評ではないのではないかと思う。なんか、フレンドリーな字形じゃないんだよね。でも、実際の書籍で使用される字体って、明朝体が多いでしょう? たぶん、わたしは、ネットでも、そのくらいの距離感を望んでいたのかもしれない。漠然とした形容で申し訳ないけれど。へんなこだわりね。
「やっほー」とか、やんちゃに話しかけたいときに、この明朝体は、どうも向かないんだよね。最近、あまりブログを更新しなくなっているのは、この字体に合った内容をなんとなく意識しているうちに、話の鮮度が落ちてゆき、自分でもどうでもよくなってきている、ということもあるような気がする。それが、いいことなのか、まずいことなのか、考えてるとこ。(また、余計なこと考え始めて! と苦笑するひとの顔がちらほら浮かぶなぁ) そうか、その日の気分に合わせた字体を選べるといいのかな。でも、そんな分裂した感じ、果たして自分で受け止めきれるんだろうか。
さてさて、前置きが妙に長くて、もう終わってもいいくらい書いてしまったけど、ここからが本文で(?)、NHKでやってるドラマ「夏目漱石の妻」を録画で見ていて、漱石って、あんなに神経質なひとだったのかと少し驚いてみたりしている。井上ひさしだって、執筆中は、奥さんに暴力をふるったりしたという話があるから、ある意味、ありがちな日常を、ドラマのなかで特別にスポットライトを当ててみてみると、妙に異常にみえてしまうということでもあるのかな。なんだかスリリングなドラマだ。漱石の妻を演じる尾野真千子が巧いなぁと思う。脚本家は、「物書き」の姿を特別視せず、淡白に扱っていて、そのことで、見ている人間が、丹念に目を拾って編み上げなくてはならないような形になっているけれど、なんか、使っていない筋肉を、刺激される感じがする。ドラマそのものもそうだが、そうやって刺激される自分が謎で、自分のなにがどう刺激されているのかわからないまま、そわそわする。
写真は、しばらく前から重宝しているお皿。中央に描かれているのは鹿。鹿だなってわかるのだけど、けして、そつのない筆さばきではなく、「鹿?」とためらわせる素朴な筆致が逆に愛着をわかせていい感じ。ギャラリーで見て、一目惚れして買ってしまった。奈良に住むご夫婦が作っているという。このお皿は、「字体」でいうと、なんだろうなぁ・・・。やっぱり、ゴシックではないような気がする。
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by kokoro-usasan
| 2016-10-09 11:53
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