キムチ講座
むむぅ・・・、Sちゃんからいただいた自家製キムチの写真(携帯)、おいしそうに撮れなくて残念です。絶品なんだけどなー。
しょぼん。
韓国から、日本人のご主人と結婚するためにたったひとりで海を渡って嫁いできたSちゃんは、とっても働き者で、お料理上手。ときどき、自家製のキムチをおすそわけしてくれます。わたしはそれまで実はキムチってほとんど食べたことがなかったのですけれど、Sちゃんがせっかく心をこめて作ってくれたのだからと、少しずつ食べるようになりました。Sちゃんは、音楽でいうなら絶対音感というのでしょうか、味覚に優れた感覚を持っていて、最初のフレーズを聴いて各楽器ごとの譜面が書ける人がいるのと同じように、食べ物に使われている調味料や、その分量などを瞬時に分析できる舌を持っています。韓国にいたころは、いつも手作りのキムチだったので、日本に来て、スーパーで出来あいのキムチを買ったときは、そこにたくさん使われている化学調味料の不自然な味にショックを受けたそうです。物心ついたときから、化学調味料に慣れてしまっているわたしなどは、もしかしたら、化学調味料の味を「おふくろの味」のように思ってしまっているかもしれません。
Sちゃんの作ったキムチは、甘みを梨などの果実をすりおろして調達するのでとても穏やかで静かな甘みです。ご主人は日本人なので、いろいろ研究して最近はかなり日本人向きの味付けがうまくなってきたといいます。そのときどきで、白菜だけでなく、蕪や韮も入ったりして、バリエーションも豊富です。
そのSちゃんがこのあいだ、韓国のお母さんが送ってくれたというお母さん手作りのキムチをおすそわけしてくれました。Sちゃんがどんなにがんばっても、オモニの味にはならないとくやしがる、そのお母さんのキムチです。お母さんのキムチはいたってシンプル。白菜オンリー。そして、ものすごい量のニンニク!しかも、辛い!!強烈です!! でも、美味しい・・・。お母さんは、キムチを作るために、自分の畑で、キムチ用の白菜を育てるところからするのだそうです。今回、Sちゃんに送ってくれたキムチも、その畑からとれた128個の白菜をすべて漬け込んで作ったのだとか。その128個の白菜のうちの一個分が、わたしのところにやってきたことになります。冬が来て、野菜が不足する季節になるまえに、こうやって保存食を作っておく知恵ってやはり素敵だなぁと思います。以前、日本のタイマグラという山奥の村に住むおばあちゃんが、ひとりで一年分の味噌をつくる様子を撮影したビデオを観ましたが、そういう伝統的な食の作業はとても尊いものです。人間が等身大で暮している感じがします。
わたしは、128個の白菜を畑から切り出してきて、ひとつひとつ、真っ赤なキムチになるまで一心に面倒をみるSちゃんのお母さんを思い浮かべながら、その逞しい生活力のようなものに打たれます。
Sちゃんのおかあさん、キムチ 고맙습니다!
いつか韓国にいってみたいなぁって思います。
※写真は、丸い容器に入っているのがSちゃんが作った日本風味付けキムチ。四角いほうがSちゃんのお母さんが作ってくれた、正統(?)絶品キムチ。難点は冷蔵庫のなかが、ニンニクの匂いで一杯になっちゃうこと。韓国では、一家に一台、キムチ専用の冷蔵庫があるんですって。なるほど、納得。笑。
しょぼん。
韓国から、日本人のご主人と結婚するためにたったひとりで海を渡って嫁いできたSちゃんは、とっても働き者で、お料理上手。ときどき、自家製のキムチをおすそわけしてくれます。わたしはそれまで実はキムチってほとんど食べたことがなかったのですけれど、Sちゃんがせっかく心をこめて作ってくれたのだからと、少しずつ食べるようになりました。Sちゃんは、音楽でいうなら絶対音感というのでしょうか、味覚に優れた感覚を持っていて、最初のフレーズを聴いて各楽器ごとの譜面が書ける人がいるのと同じように、食べ物に使われている調味料や、その分量などを瞬時に分析できる舌を持っています。韓国にいたころは、いつも手作りのキムチだったので、日本に来て、スーパーで出来あいのキムチを買ったときは、そこにたくさん使われている化学調味料の不自然な味にショックを受けたそうです。物心ついたときから、化学調味料に慣れてしまっているわたしなどは、もしかしたら、化学調味料の味を「おふくろの味」のように思ってしまっているかもしれません。
Sちゃんの作ったキムチは、甘みを梨などの果実をすりおろして調達するのでとても穏やかで静かな甘みです。ご主人は日本人なので、いろいろ研究して最近はかなり日本人向きの味付けがうまくなってきたといいます。そのときどきで、白菜だけでなく、蕪や韮も入ったりして、バリエーションも豊富です。
そのSちゃんがこのあいだ、韓国のお母さんが送ってくれたというお母さん手作りのキムチをおすそわけしてくれました。Sちゃんがどんなにがんばっても、オモニの味にはならないとくやしがる、そのお母さんのキムチです。お母さんのキムチはいたってシンプル。白菜オンリー。そして、ものすごい量のニンニク!しかも、辛い!!強烈です!! でも、美味しい・・・。お母さんは、キムチを作るために、自分の畑で、キムチ用の白菜を育てるところからするのだそうです。今回、Sちゃんに送ってくれたキムチも、その畑からとれた128個の白菜をすべて漬け込んで作ったのだとか。その128個の白菜のうちの一個分が、わたしのところにやってきたことになります。冬が来て、野菜が不足する季節になるまえに、こうやって保存食を作っておく知恵ってやはり素敵だなぁと思います。以前、日本のタイマグラという山奥の村に住むおばあちゃんが、ひとりで一年分の味噌をつくる様子を撮影したビデオを観ましたが、そういう伝統的な食の作業はとても尊いものです。人間が等身大で暮している感じがします。
わたしは、128個の白菜を畑から切り出してきて、ひとつひとつ、真っ赤なキムチになるまで一心に面倒をみるSちゃんのお母さんを思い浮かべながら、その逞しい生活力のようなものに打たれます。
Sちゃんのおかあさん、キムチ 고맙습니다!
いつか韓国にいってみたいなぁって思います。
※写真は、丸い容器に入っているのがSちゃんが作った日本風味付けキムチ。四角いほうがSちゃんのお母さんが作ってくれた、正統(?)絶品キムチ。難点は冷蔵庫のなかが、ニンニクの匂いで一杯になっちゃうこと。韓国では、一家に一台、キムチ専用の冷蔵庫があるんですって。なるほど、納得。笑。
by kokoro-usasan
| 2012-12-19 20:27
| あじわい~
|
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by kokoro-usasan
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