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funny rose

また冷たい雨。数日前、ある後悔がひとつ、気泡のように心の表面に浮いてきて、儚く弾けた。いつか一度訪ねてみたいと楽しみにしていたソウル・バーが、突然閉店することになってしまったのだ。淋しい。お酒が弱いのと、ひとりでソウル・バーに足を踏み入れる勇気がなかったことが、今となってはとても悔やまれる。なんでなんだろうなぁ。要らぬ苦労も背負い込むわりに、自分の憧れや楽しみにはいつも気後れしてしまう。だめだなぁ。

そういえば、中学1年のとき、国語の先生が、生徒たちにそれぞれ言葉を贈ってくれたのだけど、わたしへの言葉は「直情径行」だった。気持ちのままに生きなさい、という願いを込めてくれたのだろう。わたしは大人しい子どもではなかったけれど、無邪気かというとそうでもなかった。夏休みの課題の読書感想文で獅子文六の「悦ちゃん」を選んだのだけれど、どんなこと書いたんだったけかなぁ、忘れてしまった。でも、その先生、それを、昼休みの校内放送でわたしに朗読するように命じたのだった。今でも、それがどういう教育的指導だったのか不明。手を掴んで引っ張られれば出てゆくけれど、自分では、うしろのうしろのうしろのほうに居たいタイプだった。成長してからは、仕事ではそれほど引っ込み思案ではなく、割と打って出るほうだけれど、やはり普段は優柔不断だ。ちょっとずつ、前へ出てゆかなくちゃいけませんね。

ほんとは、ちょっとしんみりした気持ちなのだけれど、今夜は、逆療法でゆきます。笑。見てると、ちょっとくすっとしてきちゃう。ベット・ミドラーがなんだかかわいい。ミック・ジャガーがお行儀よく見えます。


by kokoro-usasan | 2011-12-08 20:24 | 音楽 | Comments(2)
Commented by めざ at 2011-12-09 00:05 x
ベット・ミドラー、なつかし~。
彼女の曲はほとんど知らないのだけれど、映画のThe Roseは見に行って、それも2回見たはずなんだけど、細かい部分はあらかた忘れてて、最後のシーンはほとんど覚えていない。
にもかかわらず、ベットが恋人を探しに男湯に乗りこんでいくシーンとかはよく覚えていて、そういうのは潜在意識のなかの興味の方向性を示唆しているのでせうか。
映画を2回も見たのは、エンドロールで流れる曲を聞きたかったから。

ココウサ姐さんのブログは、いつも心のひりひりするところに入ってくるので、油断も隙もないです。「めしを食え」にも泣きました。
Commented by kokoro-usasan at 2011-12-09 00:20
はい、姐さんです。婆さんじゃなくてよかったです。

そう、最初、roseを聴こうかなぁと思って、you tubeを見ていたら、
何故かストーンズの曲が混じっていたので、へんだなぁと思ってクリックしたら、こんなことで・・・。ミック・ジャガーは、この歌をもっとねちねちと歌うのですが、ベット・ミドラーは、豪快にはじけた歌いっぷりで、ミック、たじたじな感じが面白いでしょ。roseはいい曲ですよね。友人の結婚式のときに、この曲をBGMに、詩を朗読しました。詩、いらなかったんじゃないかと、今になって、無謀な大胆さに赤面。笑。


閉じられていないもの


by kokoro-usasan

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