あなたに伝えたいことは。
急に冷え込んできて、昨夜は布団に入っても中々暖まりませんでした。
うとうとしていると、友人から電話。布団に入ったままで、もごもご喋っていたら、よく聞こえないと言われ、きちんと起き上がったのですが、今度はしんしんと寒いものですから、電話の向こうの人に気づかれないように、また布団にもぐってしまいました。でも、きっと、バレバレだったことでしょう。すみません、躾がなっていなくて。
そんなわけで、今夜は暖かいカレーうどんにしました。母は今日、通っているデイサービスでミニドライブに連れていってもらえる日で、津久井湖に出かけました。以前から楽しみにしていたので、夕食を食べながら、きょうは、どうだった?何人くらいの人で出かけたの?と聞いてみました。すると、うどんをずるずるすすりながら、「に・・・、二百人・・・」という返事。「二百人!?そんなわけないでしょう。」と思わず笑ってしまったら、母も一緒になって笑っています。「ほんとは、何人?」もう一度聞くと、「ご・・・」と母。そうか、5人かぁと心のなかで納得しかけたところで、母があらためて発表。「ご、ご、五百人!」
珍しく、声を出して笑ってしまいました。さらに三百人増えてしまいました。また母も一緒になって顔をくしゃくしゃにして笑っています。脳梗塞の後遺症で、失語傾向の母は、言葉が思うように出てこないのですが、わたしだったら、深く滅入ってしまうかもしれないようなこうした障碍を、ありのままに受け止めて、ケラケラと笑います。母が言いたかったのは、きっと、15人くらい、ということだったのではないかなと思います。
老人五百人を引き連れてドライブにゆくのは、いかにプロの介護士さんとはいえ、大変なことですよね。笑。
想像したら可笑しくて。
このほかにも、たとえば、玄関のドアを閉めることを、「おうちのフタをする」、眠たいときは、「そろそろ布団をのせます」などとつぶやいて、わたしを笑わせます。覚えている言葉のありったけを使ってする、これが母の自己表現なのです。
昨夜の電話で、友人はわたしに言いました。
「~すべきでない」ということばかり考えないほうがいい。
その言葉を思い出しながら、そうか、自分は、「~すべき」という自制の仕方ではなく、「~すべきでない」という自制が先に立つ人間なのかもしれないと思いました。「~すべきでない」というタガをはずしたら、わたしは、何をするかしら。 つたない言葉も自分で笑い飛ばしながら暮している母を見ながら、韜晦のために言葉を覚えてきたかのような自覚のあるわたしは、「間違えるべきではない」ということばかり気にしてきたかもしれないと思いました。
うとうとしていると、友人から電話。布団に入ったままで、もごもご喋っていたら、よく聞こえないと言われ、きちんと起き上がったのですが、今度はしんしんと寒いものですから、電話の向こうの人に気づかれないように、また布団にもぐってしまいました。でも、きっと、バレバレだったことでしょう。すみません、躾がなっていなくて。
そんなわけで、今夜は暖かいカレーうどんにしました。母は今日、通っているデイサービスでミニドライブに連れていってもらえる日で、津久井湖に出かけました。以前から楽しみにしていたので、夕食を食べながら、きょうは、どうだった?何人くらいの人で出かけたの?と聞いてみました。すると、うどんをずるずるすすりながら、「に・・・、二百人・・・」という返事。「二百人!?そんなわけないでしょう。」と思わず笑ってしまったら、母も一緒になって笑っています。「ほんとは、何人?」もう一度聞くと、「ご・・・」と母。そうか、5人かぁと心のなかで納得しかけたところで、母があらためて発表。「ご、ご、五百人!」
珍しく、声を出して笑ってしまいました。さらに三百人増えてしまいました。また母も一緒になって顔をくしゃくしゃにして笑っています。脳梗塞の後遺症で、失語傾向の母は、言葉が思うように出てこないのですが、わたしだったら、深く滅入ってしまうかもしれないようなこうした障碍を、ありのままに受け止めて、ケラケラと笑います。母が言いたかったのは、きっと、15人くらい、ということだったのではないかなと思います。
老人五百人を引き連れてドライブにゆくのは、いかにプロの介護士さんとはいえ、大変なことですよね。笑。
想像したら可笑しくて。
このほかにも、たとえば、玄関のドアを閉めることを、「おうちのフタをする」、眠たいときは、「そろそろ布団をのせます」などとつぶやいて、わたしを笑わせます。覚えている言葉のありったけを使ってする、これが母の自己表現なのです。
昨夜の電話で、友人はわたしに言いました。
「~すべきでない」ということばかり考えないほうがいい。
その言葉を思い出しながら、そうか、自分は、「~すべき」という自制の仕方ではなく、「~すべきでない」という自制が先に立つ人間なのかもしれないと思いました。「~すべきでない」というタガをはずしたら、わたしは、何をするかしら。 つたない言葉も自分で笑い飛ばしながら暮している母を見ながら、韜晦のために言葉を覚えてきたかのような自覚のあるわたしは、「間違えるべきではない」ということばかり気にしてきたかもしれないと思いました。
by kokoro-usasan
| 2011-11-10 20:16
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