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たましいレボリューション

薄日さす一日。
横浜の赤煉瓦倉庫の裏で崎陽軒のシウマイ弁当を食べ、
少し歩くと、幾分波止場という雰囲気の場所についた。
古ぼけた空色のバスが止まっている。
夜は酒場になるのだという。

家に母が居なかったら、不良年増になって、波止場でちびちび
やってる図、割と本望かも、と思う。
母が居たら出来ないというのも、言訳じみているけど。

鈍く照り返す水面に目を落としながら、
ストリッパーの女性に絵の具をかけてパフォーマンスする男が
出てくる映画の話をする。幼い頃に見た覚えがあるのだ。
そのシーンだけがとても衝撃的で、オトナになるとああいう苦労をするのだと、
その酔いどれ男の印象が、わたしにとってオトナの原風景になった。

だから、「楽なのかもしれない」と
わたしはよく判らないながらもそう説明した。
自分の人生がどのようなものになってゆくにしろ、
そっと受け入れていけるように思えるのだったから。
もちろん、無垢な天使のように、ではない。
気の弱い般若のような矛盾の中で、だ。

赤煉瓦のほうで、ひとしきり、バンドの音合わせが行われていて、
夜8時からなにかが始まるようだった。
8時までは、まだ随分あったのだが、ふいに、ヴォーカルを入れての
リハーサルが一曲始まった。
思いがけず、それは、super flyで、「タマシイレボリューション」を
生で聴くことができたのは楽しかった。

こういうのですね。70年代なかんじ?


一日戸外にいたせいか、帰ると鼻の頭が赤くなっていた。
by kokoro-usasan | 2011-06-15 21:46 | 日々 | Comments(0)


閉じられていないもの


by kokoro-usasan

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