照片3
夕暮れの空気も微かな吐息のように柔らかくなって。仕事から戻って自分の部屋に入っても、窓辺にはまだ夕方の残光が漂っている。少し前までは、もう夜の帳が下りていたのに。職場への行き帰り、匂桜の木のある家の前を通る。香りは、見える前から呼びに来ることもあれば、通り過ぎたあとで、追いかけてくることもある。予測がつかないから魅せられる。闇の中で香るときは尚更。盲学校の校庭へと続く斜面に植わっている桜の巨木たちは、今年も大らかに貫禄のある佇まい。満開。それでも、どこか孤高を感じさせるのは、それが、盲学校の桜だからか。生徒たちに愛でられることもなく、ただ、一心に、満開の静寂。ポストに手紙。残業だったので、母と、スーパーの御寿司。「魚介類の放射能汚染は大丈夫なのか」と話しつつも、構わず食べる。ちょっとヤケ?
マリー・スクロドフスカ。ポーランド生まれの貧しいが頭脳明晰な少女が、やがてフランスの研究室で突き止めた放射性物質。マリー、もう一度、生まれて、今度は、そのなだめ方を見つけてほしいの。就寝。(2011.4.13)
マリー・スクロドフスカ。ポーランド生まれの貧しいが頭脳明晰な少女が、やがてフランスの研究室で突き止めた放射性物質。マリー、もう一度、生まれて、今度は、そのなだめ方を見つけてほしいの。就寝。(2011.4.13)
by kokoro-usasan
| 2011-04-13 23:13
| 日々
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